「この会社のこと、本当にどこまで知っているのか。」
面接が近づくと、その不安が大きくなる時期があった。求人票とエージェントからの情報だけでは、表面的なことしか分かっていない気がした。特に最終面接が近づくと、役員クラスが面接官になることが多く、生半可な知識では太刀打ちできないという緊張感があった。
何を、どこまで調べればいいのか。私が実際にやったことを書いておく。
書類を出す段階では、深く調べすぎなかった
書類作成の段階では、エージェントから受け取った情報を元に、少し追加で調べる程度にとどめていた。
会社規模、従業員数、事業内容、主な製品やサービス——これくらいの基本情報は、企業のホームページで確認できる。書類選考の段階でそれ以上のことを把握していても、職務経歴書に直接反映できる場面は少ない。深く調べるタイミングは、もっと後にあると思っていた。
最終面接前は、念入りに調べて頭に叩き込んだ
一次・二次を通過し、最終面接が近づいてくると、調べ方を変えた。
最終面接の面接官は役員クラスになることが多い。「この会社のことをどれだけ理解しているか」を見られている感覚があった。ここで付け焼き刃の知識では通用しないと感じ、念入りに調べて頭に入れる時間を取った。
AIに何を聞いていたか
このとき使っていたのが、AIへの壁打ちだった。実際に使っていたプロンプトをいくつか書く。
「会社概要を簡単にまとめて」
「主たる製品、商品とその特徴など」
まず基本情報を整理してもらう。ホームページの情報量が多い企業ほど、これで全体像をつかむ時間が短縮できた。
「企業理念や経営者の思想、経営方針などを200文字程度に纏めて」
これが特に役に立った。企業理念のページは長文で書かれていることが多く、読んでもどこが核心か分かりにくい。200文字に要約してもらうことで、面接で語れる粒度に落とし込めた。
「面接のとき、志望動機に企業に関係する内容を絡ませて回答するときの模範解答」
「面接時に使える企業情報に絡めたエピソードを考えて」
ここが一番効果を感じた使い方だ。企業の情報を調べるだけでは、面接で自然に話せる形にならない。AIに「模範解答」や「エピソード」として一度言語化させることで、自分の言葉に変換しやすくなった。
効果を感じた場面
最終面接で、製品や企業の取り組みについて質問されることがあった。「この会社のことを知っていますか」という確認の意図を含んだ質問だ。
事前に企業理念や製品の特徴を頭に入れていたので、スムーズに答えられた。面接官の反応も悪くなかった。準備していたことが、そのまま手応えとして返ってきた感覚があった。
口コミサイトには注意した方がいい
企業研究の中で、口コミサイトも見ていた時期がある。ただ、ここで気づいたことがある。
口コミサイトに投稿しているのは、主に退職した人だ。当然、ネガティブな内容に偏りやすい。「この会社はブラックだ」「人間関係が悪い」という投稿を見て、必要以上に不安になったことがあった。
口コミサイトの情報は参考程度にとどめて、鵜呑みにしない方がいい。今の会社で実際に働いている人の生の声ではない、という前提を忘れないようにしていた。
最後に
企業研究は、書類の段階では浅く、面接が近づくほど深くする——これが私のやり方だった。
特に最終面接前は、AIに企業情報を整理させ、模範解答やエピソードの形に変換させることで、限られた時間でも「話せる状態」まで持っていけた。
求人票やエージェントの情報だけでは見えてこない部分を、自分で補う作業が必要になる。その補い方の一つとして、参考になれば。
- 40代管理職がエージェントの初回面談で「構えすぎなくていい」と気づいた理由
- 転職の求人票で確認すべきこと|40代管理職が実体験で気づいた読み方のポイント
- 40代管理職の面接はここが違う|評価された答え方と考え方【実体験】
- 40代管理職の転職体験談全話まとめ|中小企業から
この記事で紹介した企業研究プロンプトの完全版と、職務経歴書をAIと5往復して仕上げた添削の手順を、実例ベースでnoteにまとめました。
▶︎ 職務経歴書はAIと5往復して仕上げた——40代管理職の書類添削・企業研究プロンプト実例(¥680)
職務経歴書はAIと5往復して仕上げた——40代管理職の書類添削・企業研究プロンプト実例|Yuton書類選考の通過率は、10%あれば高い方だと言われていた。 私は2年弱の転職活動で、15%通過した。 1社に25年勤めた40代の管理職。転職市場では不利と言われる経歴で、書類は通った方だと思う。ただ、これは文章の才能ではない。職務経歴書を、A…



コメント