年収交渉、できますか? と聞かれたら、転職活動中の私は「できるかどうかもわからない」と答えていたと思います。
内定をもらえるかどうかも不確かな中で、「年収を上げてほしい」と言える気がしなかった。むしろ、そんなことを言って内定を取り消されたらどうするのか。40代で、やっとつかんだ内定を、自分から手放すことになるのではないか。その怖さが先に来て、交渉という選択肢がなかなか頭に入ってきませんでした。
結果だけ先に言うと、私は交渉しました。エージェント経由で、2段階にわたって。最終的に年収は当初オファーからさらに上がりました。この記事は、その一部始終を書いたものです。
オファーが出た日に感じたこと
JACリクルートメントの担当者から「内定が出ました」と連絡が来たのは、在職中の平日の夕方でした。その場で声には出せず、スポーツの試合で勝ったような高揚感があったことを覚えてます。
提示されたオファー年収は、前職を上回る金額でした。その瞬間は「これでいい」と思いました。上がっているのだから、もう十分だと。
ただ、夜になって冷静に考えると、別の気持ちが出てきました。どうせ転職するなら、もう少し上を目指せないか。2年弱かけてたどり着いた転職です。悔いを残したくないという気持ちが、じわじわと出てきました。
交渉への迷い——根拠のない数字は出せない
年収を上げてほしいと言いたい。でも、どう言えばいいのか。
一番気になっていたのは「根拠」でした。根拠のない希望年収を伝えることへの抵抗感が、私には強くありました。「もっとほしい」という気持ちだけで交渉するのは、虫がよすぎる気がしていた。
もう一つ怖かったのは、内定取り消しのリスクです。無理な要求をして、「それなら結構です」と言われる展開が頭をよぎりました。また、過度に高い年収で入社すると、入社後に求められる水準も上がります。40代の転職で結果を出す前から、ハードルを無駄に上げることへの不安もありました。
それでも私は、交渉することにしました。理由はシンプルで、言わなければゼロだからです。怖くても、伝えるだけ伝えてみようと決めました。
実際の交渉プロセス——エージェントを通じて、前年度年収を根拠に
交渉はすべてJACリクルートメントの担当者を通じて行いました。直接企業に交渉するのではなく、「担当者に希望を伝え、担当者から企業へ伝えてもらう」という形です。
私が根拠として使ったのは、前年度と今年度の見込み年収でした。「前職ではこれだけもらっていた。今年度の見込みはこうなる。それを踏まえてこの金額を希望したい」という伝え方です。感情ではなく、数字を根拠にすることで、無理な要求ではないという形を作りました。
担当者はこちらの意図をきちんと汲んで、企業側に伝えてくれました。「伝えてほしい」と思った内容がそのまま届いていた手応えがありました。ただ、これは担当者の質によって大きく変わると思っています。エージェントを選ぶことと、担当者との関係を丁寧に作ることが、交渉の精度に直結します。
内定者面談——もう一度、伝える機会があった
内定後、企業との内定者面談がありました。入社前に現場の上長と顔を合わせ、業務の詳細を確認する場です。
この場でも、改めて年収の希望を伝えました。面談の本来の目的とは少し外れますが、エージェントを通じてその意向を事前に伝えた上で、面談の中で自分の言葉でも確認しました。
最終的な年収は、当初オファーからさらに上の金額で決まりました。
交渉して、わかったこと
交渉することへの怖さは、やってみると想像より小さかったです。もちろん緊張はありましたし、断られる可能性も考えていました。でも、丁寧に根拠を示し、エージェントを通じて適切に伝えれば、交渉はできる。そのことが、実体験としてわかりました。
一方で、「どこまで求めるか」の判断は今でも難しかったと思っています。交渉は、するかしないかだけでなく、どこで止めるかも同じくらい重要です。入社後に結果を出して、その先で評価してもらう方が筋道として正しいと判断しました。
もし今、内定が出て「交渉すべきか迷っている」という状況にいるなら、一度エージェントに相談してみてください。言い方・伝え方・タイミング、担当者と一緒に考えることで、動きやすくなります。
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年収交渉の具体的な思考プロセスと、私が実際に使った伝え方の組み立てをnoteに書きました。オファーからさらに上げるまでの判断の流れを、ブログより細かい粒度で記録しています。
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