40代管理職がエージェントの初回面談で「構えすぎなくていい」と気づいた理由

40代管理職の転職体験談

転職エージェントへの登録を、しばらく躊躇していた。

登録したら何か始まってしまう気がして、準備が整ってからにしようと思っていた。職務経歴書をもっと整えてから、希望条件をもっと明確にしてから、行きたい業界を決めてから——そうやって先送りにしていた時期がある。

実際に登録して初回面談を終えた後、その躊躇が少しもったいなかったと感じた。構えすぎていた、と。

実際に準備しておいてよかったこと

初回面談の前に準備しておいてよかったことは3つある。

ひとつめは職務経歴書の下書きだ。完成版である必要はない。自分がこれまでやってきたことを、箇条書きでもいいので紙に出しておく。面談の中で「この経験はどう書けばいいか」という具体的な話ができるようになる。白紙の状態で臨むより、話の密度が上がった。

ふたつめは希望条件の整理だ。年収・勤務地・職種・働き方——何を優先するかを、ざっくりでいいので言葉にしておく。担当者への伝え方が変わるし、自分の中の優先順位が整理されていると、求人を見た時に判断しやすくなる。

みっつめは転職理由だ。「なぜ今の会社を離れたいのか」という問いに、自分なりの言葉で答えられる状態にしておく。感情的な不満ではなく、前向きな理由として語れると、担当者との信頼関係を作りやすい。

初回面談で気づいたこと——答えを出す場ではない

面談に臨む前、「行きたい業界を決めていない」ことが気になっていた。製造業のマネジメントをやりたいという気持ちはあったが、業界まで絞り込めていなかった。

ただ、面談が始まるとその心配は不要だとわかった。

初回面談は、答えを出す場ではない。情報を取りに行く場だ。担当者は「業界が決まっていない」ことを問題にしない。むしろ、現時点の希望と経歴を聞きながら、可能性のある方向を一緒に整理してくれる。

わからないことは何でも聞けばいい。転職市場の今の状況、自分の経歴がどう評価されるか、どんな求人があるか——これらは登録する前にはわからない。面談の場で初めてわかることの方が多い。構えて臨む必要はない。

もうひとつ気づいたのは、タイミングによって求人数や市場の潮流が変わるということだ。半年前には少なかった求人が増えていることもある。最新の情報は、エージェントと話すことでしか取れない。早めに登録して情報収集を始めることに、デメリットはほとんどない。

JACリクルートメントとリクルートエージェントの違い

複数のエージェントに登録したが、JACリクルートメントとリクルートエージェントは仕組みが根本的に異なる。

リクルートエージェントは、担当者がこちらの希望条件や職務経歴を見て求人を探してくれる。求人数は圧倒的に多く、様々な企業に書類を出して市場での評価を確かめるのに適している。転職活動の初期段階で、自分の市場価値を知りたい時に使いやすい。

JACリクルートメントは、企業の担当者が経歴を見てオファーを出してくる仕組みだ。求人数はリクルートエージェントより少ないが、届くオファーはこれまでの経歴や希望と合致するものが多い。ただし、初回面談の担当者がその後もずっとフォローするわけではない点は、事前に理解しておいた方がいい。

どちらが優れているというわけではない。求人数の広さで選ぶならリクルートエージェント、マッチング精度で選ぶならJACという使い分けが現実的だ。

まず登録してみることが、最初の一歩

転職エージェントへの登録を、完璧な準備が整ってからにしようと思っている人がいるとしたら、その必要はないと伝えたい。

登録のハードルは低い。面談を受けたからといって、転職しなければならないわけではない。合わないと感じたエージェントは、利用を止めて別のエージェントに切り替えればいい。複数登録して、自分に合うところを使い続けるというやり方でいい。

大事なのは、早めに動いて情報を取り始めることだ。自分がどんな仕事をしたいか、どの業界・職種に興味があるか、希望条件と優先順位——これらを整理しながら、まず一歩踏み出してみる。転職するかどうかの判断は、その後でいい。

構えすぎず、情報収集の場として使う。それが、エージェントの初回面談を一番うまく活用する方法だと思っている。


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