転職エージェントに登録した直後、何をすればいいか分からずしばらく止まっていた、という人は少なくないと思う。
私もそうだった。登録完了のメールが届いて、担当者から面談の日程調整の連絡が来て、「では当日に」と返信した後、ふと気づいた。面談で何を話せばいいのか、何も準備していないことに。
エージェントとの面談は、求人を紹介してもらうための入口だ。ここで自分のことをうまく伝えられるかどうかが、その後の活動の質を大きく左右する。登録してから面談までの数日間は、実は一番重要な準備期間だったと、今になって思う。
私が実際にやった準備は3つだ。
面談で話す内容を整理しておく
担当者との初回面談では、決まって聞かれることがある。
転職したい理由、転職したい時期、希望条件。
この3つだ。どのエージェントでも、初回面談はほぼこの流れで進む。裏を返せば、この3つを事前に整理しておくだけで、面談の会話がスムーズになる。
特に「転職したい理由」は、その場で考えながら話そうとすると言葉が散らかりやすい。自分の中で整理してから臨むことをおすすめする。ネガティブな理由(今の職場が嫌だ、上司と合わない)がある場合でも、そのまま口にするのではなく、「こういう環境で働きたい」というポジティブな言い方に変換しておくといい。
自分の希望を言語化する
これが、3つの準備の中で一番時間をかけるべきことだった。
転職先に求める条件として私が整理したのは、会社の規模・年収・勤務地・つきたい業務の4項目だ。ただ、整理を始めてみて気づいたことがある。
なんとなくイメージはある。でも、言葉にしようとすると意外と難しい。
「大手がいい」「年収は上げたい」「通勤は楽な方がいい」——こういったふんわりしたイメージは誰でも持っている。でもエージェントに伝えるためには、もう一段具体化する必要がある。従業員何人以上か。年収はいくらを希望するのか。通勤は片道何分以内か。
さらに重要なのが、条件の優先順位をつけることだ。全条件を同時に満たす求人はほぼ存在しない。年収を優先するなら勤務地は妥協できるのか。業務内容を優先するなら会社規模はこだわらないのか。この優先順位を自分の中で決めておかないと、担当者も求人を絞り込めない。
面談前に、条件の一覧と優先順位をメモしておくことをおすすめする。
職務経歴書と履歴書をアップデートする
登録時に書類を提出している場合でも、面談前に一度見直しておくといい。
私が一番手間を感じたのは、自己アピールと特技の欄だった。普段の仕事で当たり前にやっていることを「アピール」として言語化するのは、意外と難しい作業だ。謙虚さが邪魔をして、実績を過小評価して書いてしまいがちになる。
担当者に書類を見せた後、特に大きな指摘はなかった。ただ一点、職歴の年月が重複している部分を指摘された。自分では気づいていなかったミスだ。提出前に第三者に確認してもらうか、じっくり見直す時間を取っておいてよかった。
まとめ:この3つをやるだけで面談の質が変わる
| 準備 | ポイント |
|---|---|
| 面談で話す内容を整理 | 転職理由・時期・希望条件の3つを事前に言語化 |
| 希望を言語化する | 条件の具体化+優先順位づけがカギ |
| 書類のアップデート | 自己アピールを丁寧に・年月の確認を忘れずに |
登録してから面談までの数日間は短い。でもこの準備をするかしないかで、担当者に伝わる情報の質がまったく変わる。結果として、紹介してもらえる求人の精度にも影響する。
面談は自分を売り込む場ではなく、担当者と一緒に「自分に合った求人」を探すための作業だと思っている。そのためにも、自分自身のことを言語化しておく時間は、惜しまない方がいい。
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