転職後に感じた「役割が見えない状態」をどう捉えたか
転職後、最初に感じたのは
「自分は何を期待されているのかが、はっきりしない」
という違和感でした。
役職は主任。管理職スタートではないことは、
面接時から双方合意のうえでしたが、
それでも現場では「即戦力」としての期待が大きく、
役割の輪郭は曖昧なままでした。
本社からの出向者として、規模の小さい工場に配属される。
前職では当たり前だった仕組みや役割分担が存在せず、
「誰が何を判断するのか」「どこまで踏み込んでいいのか」
が見えない状態でした。
ただ、後から振り返ると、この状況は決して珍しいものではありません。
特に40代の転職では、
「整った役割」よりも「余白のある立場」からスタートする
ケースの方が多いと感じています。
そこで私は、「役割が与えられるのを待つ」のではなく、
「自分で見つけにいくもの」と捉え直すことにしました。
まずやめたこと|前職のやり方をそのまま持ち込むこと
役割を作るうえで、最初に意識してやめたことがあります。
それは、前職のやり方を正解として持ち込むこと です。
40代の転職者が無意識にやってしまいがちなのが、
• 「前の会社ではこうしていました」
• 「以前はこの方法が普通でした」
という言葉です。
自分では悪気がなくても、受け取る側からすれば
「評価されている」「否定されている」と感じさせてしまいます。
私はあえて、比較や評価を口にしないようにしました。
正解を急がず、結論を出さず、まずは「この現場では何が起きているのか」
を知ることに専念しました。
最初に意識した3つの行動
役割を作るために、私が最初に意識した行動は次の3つです。
① 現場の「困りごと」を言語化する
会議の場ではなく、日常のやり取りの中で、
• どこで手が止まっているのか
• 誰が負担を抱えているのか
• なぜうまく回っていないのか
を意識的に聞きました。
重要なのは、解決策をすぐに出さないこと。
まずは「困っている状態」を言葉にすること自体が、
信頼につながります。
② 判断役ではなく「整理役」に回る
転職直後から判断を下そうとすると、どうしてもズレが生まれます。
そこで私は、結論を出す人ではなく、意見を整理する人に回りました。
• 話が錯綜している点をまとめる
• 論点を可視化する
• 選択肢を並べる
この立ち位置は、経験を活かしながらも出しゃばらないため、
40代には非常に相性が良いと感じています。
③ 小さな改善を確実に形にする
大きな改革よりも、すぐに効果が見える小さな改善を選びました。
• 手順書の整理
• 情報共有方法の見直し
• 曖昧だった役割の線引き
「この人が関わると、少し楽になる」
そう感じてもらえる積み重ねが、自然と仕事を引き寄せていきました。
「評価されよう」としなかった理由
転職直後は、「早く結果を出さなければ」「期待に応えなければ」
と焦りがちです。
私自身も、即戦力として見られている空気を強く感じていました。
ただ、意識的に「評価されよう」とすることはやめました。
評価は追いかけるものではなく、
積み重ねの結果として後からついてくるものです。
役割が定まらない時期に無理をすると、空回りしやすくなります。
結果として、自分の得意な領域に関する相談が少しずつ増え、
自然と「任される仕事」が見えてきました。
役割は「与えられるもの」ではなく「できていくもの」
転職前は、「どんな役割を任されるのか」を気にしていました。
しかし、実際には役割は最初から明確に
用意されているものではありませんでした。
特に40代の転職では、
• 経験値が高い
• 引き出しが多い
• 現場に合わせて動ける
という強みがあります。
役割は、焦らず動きながら「できていくもの」。
そう考えるようになってから、気持ちがずいぶん楽になりました。
まとめ|40代転職後に意識したいこと
• 役割が曖昧なのは異常ではない
• 前職の正解を押し付けない
• 判断役より整理役から始める
• 小さな改善を積み重ねる
40代の転職は、不安や戸惑いがあって当たり前です。
大切なのは、環境に合わせて自分の立ち位置を
少しずつ作っていくことだと思います。
次回は、この環境の中で
「実際に任されるようになった仕事」と、転職前には想像していなかった成長
について書いていきます。
転職後のギャップや不安は、行動する前には見えませんでした。
この体験談が、これから動く40代管理職の判断材料になれば嬉しいです。
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